酢豚ちゃん

「そうだ。“かさなりしもの”として育てるようにした。そなたは、
男女の双子が魂を重ねた存在。女性の身体に男の機能を持つのだ。
男装するときは、胸を押さえれば良いだろう」
「確かに、魂を重ねた存在ですが、女性の身体にならなくても良い
のではありませんか？」
「では、男がドレスを着て、スカスカの胸で来るのか？」
「どうしてそうなるのですか？」

「忘れたのか。我に会いに来る時は、女性の姿で来ると約束しているのだぞ」
そんなことを約束した覚えがある。
「約束致しました。覚えております。では、見た目は女性として、
育つのですね」
「違いますよ。そなたは女性の身体に男性の機能を持っているのですよ」

「それでは、先程は何をされたのですか？」
「女性として成長できるようにしたと申したではないか。６：４で
男性的だったのを、６：４で女性的な身体に調節しただけだ」
「それは、女性にされたのですね？」
「女性的になったのだ」

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