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「僕は女性が行くときと同じ感覚を本当に体験できたのです」と主張している男性

http://rate.livedoor.biz/archives/50077339.html

イギリスでライターをしているシメオン・デラトーレさんという男性が先日、雑誌の企画で催眠術を受けた。ちょっと変わった企画である。女性の妊娠と出産を男性が疑似体験するというもの。

深い催眠状態に落ちたデラトーレさんは、クレアという女性になった。クレアは妊娠しており、やがて出産した。しかし、催眠術師は、そこから時計の針を逆に回した。子供を身ごもるには受胎しなければならない。

“クレア、僕たちは子供を授かるために愛し合っている最中だ”と催眠術師はデラトーレさんに話しかけた。

「最初は、少し違和感を覚えました。でも、やがて体がどんどん暖かくなっていったのです」とデラトーレさんは話している。

「その昂まる感覚は、内側から湧き起こって来ました。“オーマイゴッド”とは叫びませんでした。でも、光り輝き、熱く燃える昂まり、女性のオーガズムを確かに味わうことができたのです」

「みぞおちからつま先まで、めくるめく陶酔の波に身を任せながら、私は至福の笑みを浮かべていました。いつも(男性として)達するときは膝が震える程度のものですが、それとは全く異なっていて、長く、大きなうねりでした。男として味わうそれよりも、この方が素晴らしかった。また味わいたい。男に生まれたのは不幸だったかも」

ふむ。筆者は催眠術というものをよく知らないのだが、催眠体験をこんなふうに思い出せるものなのだろうか? 術者が話しかけた言葉まで克明に?

想像や伝聞に基づく創作の匂いがしないでもない。体験したことのないものを催眠体験できてしまうメカニズムは、現代科学では証明も究明もできないので、おそらく否定されるだろう。

ま、仮にデラトーレさんが本当に女性のオーガズムとまったく同じものを体験できたとしよう。でも、それを話す相手が男性だったら相手の共感は得られない。うらやましがってくれるかどうかさえ、わからない。

しかも、相手が女性でも「そうでしょう、そうでしょう」と頷いてくれるかどうか定かではない。女性が全員、いわゆる真のオーガズムに達したことがあるとは限らないからである。それを知らないまま一生を過ごす女性だって、大勢いるだろう。

自分が味わった素晴らしい体験について相手から共感が得られないとき、人は歯がゆさを覚えるものである。



そういう催眠術を受けてみたいものです。
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