酢豚ちゃん
強制女装的な話とか。
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「だって、お前、ベロとか入れてきやがって」
「やっぱあんたって子供・・・」
呆れたように圭子は言うと、また俺の顔に軽いキスの雨を降らせてきた。
「女の子にキスしてるみたい(笑)」
「・・おまえ、女にキスしたことあんのかよ」
「ばーか、あるわけないっしょ」
「ねえ、もしかして、あたしのこと・・恐かった?ちょっとやり過ぎちゃったかなー?」
「・・・別に」
「そお?ちょっと涙目だったよ」
それはさすがにウソだと思った。たしかに恐かったが、泣きそうになるとか、
そんな感情にはならなかった。
「まあ・・女の子みたいに嫌がるあんたが可愛くて止められなかったんだけどさ」
圭子は悪びれる様子もなくクスクス笑った。
「サドだ・・・絶対サドだお前」
「んー・・・やっぱそうなのかもね」
圭子はついに認めたが、すぐにこう付け加えてきた。
「だからあんたの方もマゾだって認めろよ(笑)」
「おまたせー」
その時、未央姉ちゃんが、なにやらいくつかの衣服を腕に抱えて部屋に戻ってきたので、
圭子は喋るのをやめてしまった。
肝心の部分を聞き損ねたので非常に残念な気分だったが、未央姉ちゃんの持ってきた服を見て、
俺はすぐさまギョッとなった。
それは明らかに女物の服だった。
「え、なんで・・」と、俺。
「そこまでする?」と、圭子。
圭子も驚いた様子だったが、”そこまで”という言い方がひっかかった。
では圭子自身は一体なにをしようとしていたのか?
「だって・・もったいないじゃーん。せっかくこんなカワイイ子、連れて来たんだし」
未央姉ちゃんは俺を見てニヤニヤ笑ってる。それは妹の見せるSの笑いと明らかに
同質のものだった。
「あのー、まさか、それを着ろってことですか?俺に?」
「かわい♪・・けどさぁ、あんたのその格好だと、なんかあたしらレズみたい(笑)」
確かにそうかも・・と、俺は苦々しく思った。
繰り返すが俺はMであっても、そっちの方面の趣味(女装プレイ)は無い。
「じゃ、おまえ、女とこんな事したことあん・・・」
「ねえぇぇ~~~よ。あんた、さっきも同じよーな事言ってたよね」
圭子は呆れたような口調で俺の言葉をさえぎった。
「そんじゃ、ま、どうせならそれっぽいこともしちゃおうかな」
そう言うと圭子は、はだけている俺の胸をいきなり両手で揉み始めた。
「ん、ちょ、ちょっと待てよ!」
無論そんなことをされるのは初めてだったので、俺は首筋を舐められた時以上に狼狽した。
「たまには揉む方やるのもいいね」
圭子はそう言ってクスクス笑った。
それはおそらく自分は花谷にさんざんこのベッドの上で揉まれたという事だろう。
どうやらさっきからの圭子の「攻め」は、ここで花谷にやられた事を、今度は自分が
「男役」になって、俺にやるという事のようだった。
「そんじゃ今度は・・・これやっちゃおうかな」
その言葉と共にこれまで俺の首筋を愛撫していた圭子の唇が、なんと乳首へと移動して、
優しく舐め始めてきた。
「つぁっ!ん、ん、ん!そ、それ、それ!!ちょっと!ヤバい!」
俺はくすぐったさのあまり、意味不明の声をあげた。
「どしたの?気持ちよすぎるとか・・(笑)」
「じゃ、なくて、くすぐってぇ・・・」
俺はやめてくれと言うつもりで言ったのだが、結局それは圭子をますますエスカレートさせる
ことになってしまった。
「だんだんもっと気持ちよくなってくるからガマンしなよ」
圭子はそう言って、乳首への愛撫をやめない。ご丁寧に片方の乳首は舌で、もう片方は
指でいじってくる。
「あ!うっ!んっ!!」
俺は最初はくすぐったさから声を漏らしていたが、そのうち圭子の言うとおり、
たしかに微妙に快楽が入り混じってきた。
くすぐったさはもちろん消えないが、それすら快楽にとって代わるような感覚を生み出す
何かの物質が脳内で分泌しているようだった。
「んー!んんっ!んんっ!あっ・・!」
「な~んか、だんだん気持ちよさそーな声になってきたぞ(笑)」
圭子が狙いどおりとばかりに言う。
これも花谷がさんざん圭子の乳首をいじったり、舌で転がしたりしたことを、今度は圭子が
俺にやってるのだろう。
そして半ばとろけそうな意識の中、そういえば未央姉ちゃんが戻ってくるのが遅いなと、
わずかに残っていた冷静な部分で思った。
「そんじゃ移動ね」
移動とは何かと思うと、圭子は舌で愛撫する箇所を乳首から下へ下へとゆっくり移動させ始めた。
愛撫され始めた当初ならともかく、今となってはどこを舐められてもこれまでの気持ちよさは持続していて、相変わらず悦楽の声を漏らしてしまう。
まさに俺は圭子に性感帯を開発されつつあった。
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